ガラスの家


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フィリップ・ジョンソンが手掛けた「ガラスの家」の所在地は、コネチカット州ニューカナン。建築家本人が所有する47エーカーの土地に建てられた要注目の建造物だ。1906年にオハイオ州クリーブランドで生まれたジョンソンは、ニューヨーク近代美術館建築部門の創立ディレクターとしてその発展に大きく貢献した。1932年には「インターナショナル・スタイル」展を開催し、ヨーロッパの近代建築をアメリカに広く紹介したことでも知られている。

ハーバードの大学院デザイン学科で学位を取得するために、やがてジョンソンはMoMAのディレクター職を辞任。1943年に大学院を卒業すると、アメリカ近代建築史においても重要な数々の作品デザインを手掛け続けた。1949年に竣工した自邸「ガラスの家」は代表作のひとつであるが、そのほかにも、MoMAの「アビー・アルドリッチ・ロックフェラー彫刻庭園」やニューヨークの「AT & Tビル(現ソニー・プラザ)」、「フォートワース・ウォーターガーデン」、カリフォルニア州ガーデン・グローブの「クリスタル・カテドラル」など、数多くの作品で知られている。1950年代には、ルードヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエと共同で、「シーグラム・ビル」とその著名な「フォー・シーズンズ・レストラン」のデザインにも携わった。

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2008年5月17日、「ガラスの家」モレスキン・スケッチブックの発売記念パーティーが、うってつけの会場といえる「フォー・シーズンズ」で開催され、多くの来場者を集めた。今回のスケッチブックのプロジェクトは、様々な分野の創作に多大なインスピレーションを与えてきた「ガラスの家」の功績に、オマージュを捧げるために企画された。発売記念パーティーの夜、2フロア分の巨大な窓とフレンチ・ウォールナッツ材のパネルによる壁面が荘厳な雰囲気を醸す「フォー・シーズンズ」のグリル・ルームでは、イヴ・ベアール、チップ・キッド、レイナー・ジャッド、スティーヴン・ドイル、フレッド・ノイスなども含む来場者たちが、モレスキン・アメリカ社長のマルコ・ベギンと「ガラスの家」のエグゼクティブ・ディレクターであるクリスティ・マクリアーの音頭で、その創造性とインスピレーションに祝杯を上げた。

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このスケッチブックには、ニューカナンを訪れたデザイナーやアーティストによる29点の「ガラスの家」のスケッチと、フィリップ・ジョンソンが遺した言葉が収録されている。スケッチを手掛けたのは、イヴ・ベアール、マイケル・ベル、デボラ・バーク、ジェームス・ビベール、マッティア・ボネッティ、コンスタンティン・ボイム、シーモア・シュワスト、スティーヴン・ドイル、スティーヴン・エルリッヒ、ラファエル・エスカー、アレクサンダー・ゴーリン、スティーヴン・ホール、クリストファー・フアン、レイナー・ジャッド、マイラ・カルマン、チップ・キッド、LOT-EK(ジョゼッペ・リニャーノ&アダ・トーラ)、マーク・マッキンターフ、リチャード・マイヤー、トシコ・モリ、マイケル・モリス、フレッド・ノイス、ガエタノ・ペッシェ、ロン・ラドザイナー、ジャン・リゾム、佐藤美子、デニス・シュミット、アリソン・スピアー、ジョセフ・タニー。彼らのスケッチとジョンソンの語録が、白紙ページのノートブックの随所に現れるようにページが構成された。「ガラスの家」内のショップとオンラインで発売されているこの輝かしいノートブックは、多くの来場者にとっての記念品となり、ページには新たに言葉やスケッチが書き記されていく。

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