ジョルジオ・ヴィーニャ


Year: 2007

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ジョルジオ・ヴィーニャの終わりなき変身
「ジョルジオ・ヴィーニャは自然と人工物を、貧と富を、馴染み深い要素と奇抜なファンタジーを組み合わせる。ヴィーニャは実際、現実世界と想像世界の間に位置する人の知らない大地に根ざしており、その作品は夢の世界の物体のみが持つ、馴染み深くも奇妙な魅力を具えている」。マリア・セブレゴンディはヴィーニャの作品をこのように描写する。

1955年にジョルジオ・ヴィーニャはヴェローナで生まれ、アートスクールで造形を学んだ。彼はまず、衣装と舞台美術のデザイナーとしてキャリアをスタートした。

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ヴィーニャは伝統的な大理石模様染め技法の実験を行い、やがてその技法を陶磁器や紙、布地、木、ガラスなどに適用することになった。『第43回マッジオ・ミュージカル・フィオレンティーノ』では、エンリコ・ジョブが演じるオセローの衣装に用いる、布地のデザインも彼が手がけた。そのころヴィーニャは、ジュエリーのデザインや彫刻制作に勤しんでいた。1997年よりスタートしたヴェニーニとの強力なコラボレーションのおかげで、ガラスでの実験がジュエリーや彫刻にも展開されたのだ。

ヴィーニャの作品より”Fuochi d’acqua” (2002)、“Talismani” (1998)、ヴェニーニから最初に発表したガラスジュエリー作品と、限定版のガラス作品“Fior d’acqua” (1999)。

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1998年、ヴィーニャはフィンランドのヌータイアルヴィにある国際ガラス・リサーチ・センターからの招待で、ヘイム工芸専門学校の学生に向けてガラスジュエリーのワークショップを行った。 その機会に、フィンランドを拠点にガラス製品の製造を行うイッタラ社とコンタクトをとり、イッタラ社の『バード』シリーズが生まれることとなった。市場に登場したのが、2007年のことだ。

彼の作品はまた、さまざまな映画にも登場する。ベルナルド・ベルトルッチの『Io ballo da sola』、フェルザン・オズペテックの『Le fate ignoranti』、シルヴィオ・ソルディーニの『Adata e la tempesta(すべて原題)』など。 そして、2007年5月4日から27日にヘルシンキのヘルシンキ・デザイン美術館で個展が開催され、ジョルジオ・ヴィーニャの作品を集めた貴重なカタログがモレスキンで制作された。

ドローイングやテンペラのペインティングのために、ノートブックには最上質の厚手の紙が用いられた。アーティストのスケッチに最適な紙が選ばれたのだ。そして、カタログの最後には、作品リストや関連情報、作家のバイオグラフィ、写真クレジットなどが薄手の別紙に掲載されている。